2012年6月16日

違法ダウンロードが刑罰化&リッピングも違法に

【ネット】ついに恐れていた、ダウンロード規制を盛り込んだ「著作権法改正案」が衆議院で可決された。

これは、東京都が強引に進めた”青少年保護条例”に似た横暴さを感じる。

さらにこの改正案可決は、完全に「心斎橋通り魔事件」と「オウム高橋逮捕」の陰に隠れていた。いや、これは逆に考えるべきか……恐ろしい。

で、肝心の改正部分なんだが、今後、違法なダウンロードについて刑事罰を設けるということだ。

何が違法なのか。

これは、youtubeやニコニコなどの動画アップサイトを前提にしていると思うのだが、私的な使用で、著作権があることを知りながら、その著作権を侵害することとしている。

つまり、ネットで私的にアップされたアニメはさることながら、CD音源やテレビ映像などの著作物について、違法と知りながらダウンロードした場合、同法違反として処罰されることになる。

審議が進められていた文部科学委員会では、当然ながらインターネット社会が検閲され、警察の捜査権拡大につながると指摘されていたが、「いきなり捜査官が家に来るわけではない」と一蹴。

だがそうは言っても、捜査令状は取りやすくなったわけで、同法の拡大解釈が”迷惑防止条例”並みの効力を持っても不思議ではない

また、インターネットによる表現に自由については、あくまで”故意に行う違法ダウンロード”が対象とした上で、アップされたものが違法かどうか区別できない場合は、罪に問われないとしている。

前述のように、ここにも含みがあるわけだが、誰がどのように”区別する”というのだろうか

PCにあるキャッシュは”ダウンロード”と定義されるのか?

同委員会ではまともな議論が進められた形跡もなく、すぐに修正案について議決がなされたようだ。

あと、この改正で問題視されているのは「リッピングの違法化」

CSSなどの暗号化技術を回避してCDやDVDをコピーした場合、その行為は”私的使用の範囲外”となり、今後認められなくなる。

つまり現状、CDを買ってきて、携帯プレーヤーに移しているだけでアウトということ。ああゆうのは暗号化がひっついてくるわけじゃないからね……。

こうした一連の改正については、あのカスラック様が裏でつついているということなので、今後、同法のさらなる改正というのは見込みが薄いわけだが、まともな論議もせずに、どさくさに紛れて法案を通すやり方はいかがなものだろうか。

こんなことでCDの売り上げは上がりませんよw

なお、詳しい概要については、「違法ダウンロード法(禁止法)まとめWiki」に。




【追記】
ついに可決されてしまった……。
施行は10月1日から
違反した場合は、懲役2年以下または200万円以下の罰金。
なお、著作権者が訴えないと罪に問えない。

ここが参考になるかも。ただ警察や団体はどう動きだすやら……。
違法ダウンロードに刑事罰・著作権法改正で何が変わるか

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