2012年2月10日

手を伸ばせば届く人間の深い闇

尼崎ドラム缶遺体殺人事件で、4人の再逮捕者が出た。

この事件、そもそも被害者家族の部外者が主犯格として存在しており、
その主犯格にマインドコントロールされるかたちで、親族らも共犯として加担したようだ。

まさに「北九州一家監禁殺人事件」と同じ構図である。

違いはマインドコントロールの過程で、松永死刑囚は相手の弱点を突いたのに対し、
主犯格の角田容疑者は、相手に小さな恩を与えていったことだろう。
(もっとも大きな違いは、松永死刑囚がサイコパスであったことだろうが…)

両者とも、結局はアメとムチを使い分けただろうが、若干アプローチの仕方が違ったように見える。

これらの類似した事件を鑑みるに、なんと人間はモロいものだろうと思う。
人間は、体の痛みよりも心の痛みを受けることを嫌がる。

なぜ、親族らが訳のわからない他人に従属していったか。
そのひとつの回答が人間のそうしたサガにあると思う。

また虐待を受け続けることで、人間の脳は判断能力を喪失してしまう。
いつしか被害者は逃亡する気も失せて、加害者の機嫌を取ろうと行動するのだ。

こうした例は稀有なものと思うことなかれ。
周囲でも、こうした心理がいろいろなところで垣間見られるはずだ。

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